ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2026.01.08 07:15

米国がベネズエラと連携しているロシア船籍のタンカーを北大西洋の公海上で拿捕したことを受け、ロシアが「21世紀型の海賊行為だ」と強く反発した。拿捕当時、付近の海域にロシアの軍艦がいたと伝えられていて、米ロ間の軍事的・外交的な緊張が高まっている。

ホワイトハウスのキャロライン・レビット報道官は7日(現地時間)、定例記者会見で「当該船舶は米連邦裁判所が発行した令状に基づき、合法的に拿捕された」とし、「制裁対象の原油を輸送したベネズエラの“影の船団(dark fleet)”所属の船舶だ」と明らかにした。レビット報道官は「必要であれば乗組員は米国に送還され、連邦法違反の疑いで起訴される可能性がある」と述べた。

これに対し、ロシア運輸省は声明を出し、「公海上では航行の自由が保障されており、いかなる国家も他国に正式に登録された船舶に対して武力を行使する権利はない」とし、米国の拿捕が国連海洋法条約違反だと主張した。ロシア外務省も「ロシア国籍の乗組員を人道的に扱い、速やかに帰還させよ」と要求した。ロシア国家ドゥーマ(下院)のレオニート・スルツキー国際問題委員長は、今回の措置を「海上法を無視した21世紀の海賊行為」と批判した。

ロイター通信は、匿名の米当局者の言葉を引用し、拿捕の時点で潜水艦を含むロシアの軍艦が付近の海域にいたが、作戦現場との正確な距離は確認されていないと伝えた。ロシアはこれに先立ち、米国による追跡が続いたことを受けて外交ルートを通じて追跡の中止を要請していたことも分かった。

米欧州軍(EUCOM)はこの日、X(旧ツイッター)を通じて「米司法省と国土安全保障省が国防省と協力し、タンカー『ベラ1号』を米国の制裁違反容疑で拿捕した」と発表した。当該船舶は先月21日に米沿岸警備隊の立ち入り検査の試みを拒否した後、2週間以上にわたって追跡を受けてきた。

米国メディアによると、拿捕作戦には米軍の特殊作戦用U-28A航空機や海上哨戒機P-8ポセイドン、KC-135空中給油機などが動員された。英国防省も「米国の要請に従い、国際法を順守する範囲内で作戦的支援を提供した」と発表した。

ベラ1号はイランを出発してベネズエラ産の原油を積載しようとして取り締まりに遭った後、船体にロシアの国旗を描き入れ、ロシアに登録して船名を「マリネラ号」に変更した。米国はこれを、虚偽の国旗掲揚による無国籍船舶であると判断した。

今回の拿捕は、ドナルド・トランプ大統領がベネズエラを行き来する制裁対象のタンカーに対する全面封鎖を指示した後に実施している「影の船団」取り締まりの一環だ。米南方軍は同日、カリブ海でも制裁対象の無国籍タンカー1隻を追加で拿捕したと明らかにした。