
アルバータ州フォートマクマレー近郊のオイルサンド事業所で2006年5月撮影。REUTERS/Todd Korol
[オタワ 6日 ロイター] – カナダのカーニー首相は6日、米国がベネズエラのマドゥロ大統領を拘束したことを受けてベネズエラの石油生産量が増えたとしても、カナダ産原油はリスクが低くて競争力を維持するとの見通しを示した。
トランプ米大統領は、米国の石油会社がベネズエラに参入する困難な業務を遂行する準備を整えつつあり、現地の石油生産を回復させるために何十億ドルもの資金を投資する方針だと話している。
ベネズエラ産原油は重質で、カナダのオイルサンドから生産される原油と類似している。このためアナリストの間では、カナダ産原油は最終的にシェアを奪われる可能性があるとの見方が出ている。
カーニー氏は、ベネズエラの経済が機能することで石油の生産量は増え、西半球の安定性は高まると指摘。それは好ましい動きだと語った。その上で同氏は「カナダ産石油はリスクが低く、コストも低いため、競争力を維持するだろう」と述べた。カナダ産原油は同国の統治が安定しているため、投資家や買い手にとっては一部産油国の原油よりもリスクが低いと考えられている。
さらにカーニー氏は、同国アルバータ州における炭素回収プロジェクトも、温室効果ガスの排出を懸念している買い手に対してカナダ産原油の魅力を高める要因になっていると付け加えた。
同氏は「それによりカナダ産石油は中長期的に競争力を確保できる。われわれはベネズエラが繁栄する見通しが強まったことを歓迎するが、カナダ産石油の競争力は保たれると考えている」と話した。
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