年頭記者会見に臨む栃木県の福田富一知事
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 栃木県の県立高で、男子生徒が別の男子生徒に対し殴る・蹴るといった暴行を加えているとみられる動画がSNS上に投稿され、批判の声が上がっている。同県の福田富一知事も年頭の記者会見で動画について問われ、1人を複数が取り囲んでいることに「絶句した。ひきょう者、弱い者いじめはやめろ」と激怒。7日までに調査した内容を発表するように教育委員会に指示をしたと明かすなどの騒動になっている。

 栃木県警は6日までに、暴行容疑で捜査を始めたと明らかにした。動画に映っていた加害生徒から既に事情を聴いており、生徒は事実を認め「大変申し訳ないことをした」と話したという。

 動画は、校内のトイレと見られる場所で、被害者が男子生徒に一方的に暴力を振るわれる内容。今月4日にSNSに投稿された。複数回殴ったり、蹴ったりする様子が映っており、周囲には別の男子生徒が複数おり、かけ声やあおるような声も確認できる。

 県警によると、動画を見た人から4日、情報提供があった。県警は動画に映っていた他の生徒らにも事情を聴く方針。高校は取材に対し、県教育委員会や県警と事実確認を行っているとした上で「被害者を最優先で守らなければならない」と説明した。

 インターネット上では、「いじめではなく犯罪のレベル」などと批判が高まっており、関係各所にも波紋が広がっている。一方で、学校名や加害生徒の所属学科、名前や自宅住所などとされる個人情報が拡散している。学校や教育委員会には苦情や抗議が殺到し、電話がつながりにくい状態が続いており、世論が“私刑”のような状態となっていることも議論を呼んでいる。

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