ウクライナの以前の「穏やかな日常」と「戦禍の現状」を伝える写真展が長崎市で始まりました。

写真を通して戦争と核をめぐる世界情勢を問いかけます。

ロシアによる侵攻前のウクライナの街並みと、戦火によって一変した現在の姿が写し出されています。

長崎市のナガサキピースミュージアムで始まった写真展、「ウクライナ 時の記録」。

企画したのは被爆者の小川 忠義(81)です。

(小川 忠義さん)
「私が2012年に(ウクライナに)行った時の写真。オデーサの世界的に有名な階段で観光客が多い。2025年にはロシアからミサイルが頻繁に飛来するため人がほとんど訪れない。人影がほとんどない状況」

2012年に小川さんが撮影した穏やかな風景と、去年10月 戦禍の中で撮影された街の姿を対比することで失われた日常の重みを伝えます。

去年の写真を撮影したのはウクライナ出身のアナスタシア・ストラシコさんです。

ロシアによるウクライナ侵攻が始まった2022年に来日。

去年、一時帰国し空襲の痕跡が残る街の姿をカメラに収めました。

写真展には、8月9日の午前11時2分に平和を祈るアナスタシアさんの家族や友人の写真も展示されています。

おととし、コロンビアで被爆証言をした小川さんは隣国・ベネズエラに対するアメリカの軍事作戦に危機感を示しています。

(小川 忠義さん)
「武力で他国を攻撃し国家主席を拉致するようなことは、戦争の連鎖につながっていくのではないかと心配しているし悲しい。戦争は何もいいことをもたらさないし、話し合いで平和に持っていきたい思いがある。その思いをもって写真を見に来てほしい」

写真展は1月25日までで、10日にはアナスタシアさんによる帰国報告会も予定されています。