兵庫県警・年頭視閲式  小西本部長「治安のプロ、県民目線で」斎藤知事「安全守るパートナーとして」

兵庫県警・年頭視閲式 小西康弘本部長を視閲官に巡視した〈2026年1月6日 10時54分 神戸市中央区・メリケンパーク〉

 新年を迎え、警察官が士気を高め安全を守る決意を新たにする、兵庫県警察本部の年頭視閲式が6日、メリケンパーク(神戸市中央区)で開催された。

 視閲式ではまず、岡本圭司・総務部長を総指揮官に、警察学校隊や機動隊など警察官約300人、白バイやレスキュー車32台、ヘリコプター1機が、オープンカーに乗った小西康弘本部長の視閲を受けた。

 兵庫県警は昨年、阪神・淡路大震災30年追悼行事や参議院選挙での警護・警備、神戸市で発生した女性殺害事件の捜査にあたったほか、「特殊詐欺」の被害が深刻な状況となっている。

■過去最悪の被害〜特殊詐欺対策は喫緊の課題

 昨年(2025年)1〜10月に兵庫県警が把握した県内の特殊詐欺の被害は1597件と、前年同期比で496件増加。
 過去最悪だった昨年の年間件数(1445件)を超えた。

 この10か月間の被害総額は65億9000万円にのぼり、過去最悪を記録した一昨年(2024年)の32億7000万円をハイペースで超えた。

 こうしたことから兵庫県は「特殊詐欺多発警報」の運用を昨年10月から始めた。

 一方、警察官の不祥事が相次ぎ、昨年1年間に計50人が処分を受けたことは看過できない。綱紀粛正が求められる。

 来賓としてスピーチした斎藤元彦・兵庫県知事は、「災害対応力の強化を課題に、災害に強い兵庫の実現に全力を尽くす。また、昨年の特殊詐欺の被害が過去最多。手口が巧妙になり、高齢者のみならず、現役世代にも被害が及んでいる。兵庫県としても、県警とタッグを組み、被害防止に向けた啓発に取り組む。補正予算で防犯カメラ設置の支援を拡充し、地域の安全を目指したい。県警は“法の執行者”でありパートナー。同時に、誰ひとり取り残すことなく、県民を守る警察であってほしい」とエールを送った。

小西本部長は訓示で「治安のプロとして、毅然とした職務にまい進してほしい。そして、常に県民目線で考えること。治安は警察だけで守れるものではなく、県民の皆さまのご理解とご協力が不可欠。特に、犯罪被害に遭われた方々に対しては、その心情を理解し、寄り添っていただきたい」と述べた。