
写真はネスレのロゴ。2024年2月、スイスのオルブで撮影。REUTERS/Denis Balibouse
[ロンドン 6日 ロイター] – スイスの食品大手ネスレ(NESN.S), opens new tabは、欧州諸国で販売されている乳幼児用粉ミルク「SMA」「BEBA」「NAN」などの特定ロットについて、自主回収を実施している。毒素が混入している可能性があり、摂取すると吐き気や嘔吐(おうと)、腹痛を引き起こす恐れがあるという。
回収は12月に限定的に始まっていたが、対象地域が拡大した。同社は5日夜、回収対象製品に関連した健康被害や症状は現時点で確認されていないと説明した。
同社の広報担当者は6日、「主要サプライヤーから提供された原材料に品質上の問題が判明した。これを受け、影響を受けた可能性がある乳幼児栄養製品の製造に使用された全てのアラキドン酸(ARA)オイルおよび関連する混合オイルの検査を実施している」と述べた。
回収はオーストリア、デンマーク、フィンランド、ドイツ、アイルランド、イタリア、スイス、英国で実施される。一部のバシラス・セレウス菌が産生する毒素「セレウリド」が混入している可能性があるとして警告を発している。 英国の食品基準庁(FSA)は「セレウリドは耐熱性が非常に高く、加熱調理や沸騰水の使用、粉ミルクの調乳によって無害化される可能性は低い。摂取すると症状が急速に現れる恐れがある」としている。 オーストリア保健省によると、今回の回収は10カ所以上の工場で製造された800品目以上に及び、同社史上最大規模の製品回収になるという。一方、ネスレの広報担当者は、この数字については確認できないとしている。 ネスレは、各国で販売された回収対象ロット番号を公表するとともに、供給への影響を最小限に抑えるため対応を進めていると説明した。問題のリスクはオランダの工場の1つで特定されたとしている。
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