中国、アイルランドとの協力強化模索 北京で首脳会談

 1月5日、中国の習近平国家主席(写真)は、北京でアイルランドのマーティン首相と会談し、戦略的な意思疎通を強化するとともに、実務協力を拡大し、互恵的な成果を目指す用意があると述べた。写真は2025年12月、北京の人民大会堂。代表撮影(2026年 ロイター)

[北京 5日 ロイター] – 中国の習近平国家主席は5日、北京でアイルランドのマーティン首相と会談し、戦略的な意思疎通を強化するとともに、実務協力を拡大し、互恵的な成果を目指す用意があると述べた。

アイルランドの首相が中国を訪問するのは14年ぶり。中国は、欧州連合(EU)との関係が冷え込む中、EU加盟国と個別に関係を深める動きを強めている。

習氏は会談の冒頭、相互尊重とウィンウィンの関係構築を「両国関係の長期的かつ安定的な発展のための貴重な経験」と強調した。

新華社によると、習氏は、中国とEUは長期的視点に焦点を当て、相違点に客観的で理性的なアプローチをとり、ウィンウィンの協力に目を向けるべきだと指摘。アイルランドが今年後半にEUの議長国になることに言及し、「アイルランドが中国EU関係の健全で安定した発展において建設的な役割を果たすことを期待する」と述べた。

人工知能(AI)、デジタル経済、医薬品、観光などの分野でアイルランドとの協力に関心があるとした。ともに多国間主義と国際的正義を支持し、国際問題において一段の調整と協力をすることを呼びかけた。

マーティン氏は、中国が世界で果たす「不可欠な役割」を認識していると述べ、平和維持活動などでの中国の貢献を評価した。

また、開かれた貿易の重要性を強調。「世界の相互依存を認識し、開かれた貿易の実現に向けて努力することが極めて重要だと考えている」と述べた。

中国は2週間前、EU産乳製品に対し最大42.7%の暫定関税を課すと発表。EUが中国製電気自動車(EV)に関税を課したことに対する報復とみられている。

アイルランドは欧州有数の乳製品輸出国。同国は中国製EVへの関税に賛成票を投じた。

マーティン首相はこの後、上海を訪問し、8日に公式訪問を終える。

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