ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2026.01.02 07:55

2024年12月に地中海で沈没したロシア貨物船が北朝鮮に伝達する原子力潜水艦(原潜)用の原子炉部品を積載していた可能性があるという報道をめぐり、波紋が生じている。繰り返し提起されてきたロシアの北朝鮮原潜原子炉支援説が物証として確認される可能性があるからだ。

関連疑惑は先月28日(現地時間)、スペインメディアのラ・ベルダッドの報道で始まった。ラ・ベルダッドは「スペイン当局は当時沈没したロシア船『ウルサ・マヨール』が北朝鮮に向かうVM-4SG原子炉2基のケーシング(外部の覆い)を載せていたと把握した」と伝えた。VM-4SGは戦略原潜に使用されるVM-4系列小型原子炉の改良型で、依然としてロシア海軍が運用している。ケーシングは原子炉を覆う金属の部品であり、冷却・遮蔽・配管体系と共に核心構造物だ。

スペイン当局は沈没の経緯を調べていたところ不審な点が見つかり、深層調査を行ったという。船尾に未申告の貨物が搭載されていて、書類上には港湾クレーンと砕氷船用の覆いなどと明示されたが、防水シートで覆われていた大型貨物から原子炉部品が発見されたということだ。

調査当局は船長が言葉を変えた点にも注目した。砕氷船用の覆いと見るには65トン貨物が過度に重いという指摘に対し、船長はマンホールの覆いと言葉を変えた。航路でも特異な点が発見された。スペイン当局は事故の前後、「ウルサ・マヨール」が理由不明の減速と航路の変更を繰り返したと見なした。ラ・ベルダッドは「西側の潜水艦が北朝鮮に向かう原子炉2基の隠密な運送を遮断するために撃沈した可能性がある」と伝えた。実際、船舶には超空洞魚雷と推定される貫通のあとが発見されたという。

事故直後のロシアの動きも疑問を深める。沈没の直後、ロシア海軍揚陸艦はスペイン側に救助作戦統制権を要求しながら、スペイン救助隊の接近を制限しようとした。その後、ロシア海洋調査船「ヤンタル」が沈没海域に接近し、海底を捜索したという報道もあった。現地メディアはロシアが海に残った貨物を確認しようとしたとみられると説明した。

ラ・ベルダッドは「スペイン当局はこうした情況を総合し、『ウルサ・マヨール』は本来の目的地であるロシアのウラジオストクでなく北朝鮮の羅先(ラソン)港へ向かっていたと推定される」と報じた。羅先港の荷役に使用される用途で大型クレーンが船舶に搭載されていたという推論も出てきた。

スペイン当局の調査の結果が事実なら、2024年末にすでにロシアが北朝鮮にウクライナ戦争派兵の見返りに原潜用原子炉をまるごと支援したという意味となる。原潜は本土が攻撃されても水中からいくらでも反撃が可能ないわゆる「第二撃」概念の核心であり、核の脅威能力を大きく高めることができる。