和歌山県と田辺市は24日、自治体の判断でハンターにクマなどへの発砲を認める「緊急銃猟」を想定した机上訓練を行った。県によると、緊急銃猟に備えた訓練は県内初という。
緊急銃猟の手順を確認する参加者ら(和歌山県田辺市で)
地元の猟友会や田辺署など10機関の約80人が参加。市内に体長約1メートルのツキノワグマ1頭が現れ、住民が襲われて足を負傷したとの想定で訓練に臨んだ。
通報を受け、市は現地と市役所に対策本部を設置。関係機関と連携して付近住民の避難や交通規制の手続きを進めたほか、緊急銃猟を行う条件を満たしているかを確認し、ハンターが模擬の散弾銃で駆除するまでの流れを確認した。
対策本部長を務めた市農林水産部の永井幸彦部長は「実際の現場でクマがどう行動するかは分からない。今後も協力体制を強化し、万が一の事態に備えたい」と話した。
県によると、市町村は緊急銃猟実施のマニュアル策定を進めており、1日現在で5市町が完了した。今年の県内でのクマの目撃情報は11月末時点で80件で、過去最多だった2024年(年間180件)より減っているが、23年(同48件)や22年(同57件)より多く、注意が必要という。
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