EU、ロシア産石油取引で新たな制裁 商社幹部など対象

写真はEUとロシアの旗と、制裁のイメージ。2022年2月撮影。REUTERS/Dado Ruvic

[ブリュッセル 15日 ロイター] – 欧州連合(EU)は15日、ロシアの石油輸出を支援しているとの理由で新たに複数のトレーダーらを制裁対象に追加したと発表した。

これまでEUはロシアのウクライナ侵攻に対する19種類の制裁措置を講じてきたが、ロシア側はこれらの制裁をすり抜けてインドや中国への石油輸出を継続している。輸送の大半を担っているのは、西側の海運業界に属さない「影の船団」だ。

EUは影の船団を支えている個人や団体にも制裁を発動しており、今回はカナダ・パキスタン国籍の石油トレーダーで、商社マーカンタイル・アンド・マリタイムの最高経営責任者(CEO)を務めるムルタザ・ラカニ氏や、商社コーラル・エナジー(現在は2リバーズ・グループに改名)を通じてロシア産の石油輸送に関与したとされるエティバル・エユブ氏、アナル・マダトリ氏、タラト・サファロフ氏などが対象となった。

ラカニ氏についてEUは、自身の企業を通じてロシア産の石油、特にロシア石油最大手ロスネフチから輸出ができるようにしており、ロシアに出入りする原油・石油製品の運搬船を管理していると指摘した。

またEUは、既に制裁対象となっているロシア石油大手ルクオイルの取引子会社の取締役で、ドバイにある別のルクオイル関連企業幹部も務めるバレリー・キルディヤロフ氏も制裁リストに加えている。

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