EU、来年7月から少額小包に関税3ユーロ賦課 中国製品流入増に対応

2024年11月4日撮影。REUTERS/Dado Ruvic

[ブリュッセル 12日 ロイター] – 欧州連合(EU)加盟国の財務相は12日、域内への150ユーロ未満の輸入小包に対し3ユーロ(3.52ドル)の関税を課すことで合意した。EU理事会の声明によると、2026年7月1日から適用される。中国発のインターネット通販「SHEIN(シーイン)」や「Temu(テム)」などから輸入される安価な中国製品の増加に対応する取り組みの一環。

少額輸入品への関税免除に対する恒久的な措置が決まるまでの暫定措置。EUは通関制度見直しの一環として28年に免税措置を廃止する予定だったが、大量の中国製品が欧州で不当に安く売られているとの懸念から、対応を前倒しした。

理事会は、今回の措置について「EUの販売業者に対する不公正な競争、消費者の健康や安全面でのリスク、詐欺のまん延や環境への懸念が生じていることに対応するためだ」と指摘した。

中国電子商取引(EC)大手アリババ・グループ(9988.HK), opens new tab傘下のECサイト、アリエクスプレスや米アマゾン・ドット・コム(AMZN.O), opens new tabの安価な商品を扱うサービスも、衣類やアクセサリーなどを中国から安値で消費者に発送している。

免税措置のため、EU域内への少額輸入小包は24年に46億個と前年から倍増し、そのうち9割以上が中国からだった。今年はさらに増える見通しとなっている。

EUは別途、小包1個当たり2ユーロの取扱手数料の導入も検討している。欧州委員会が提案しているが、適用開始の時期は固まっていない。

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