高知市の高知みらい科学館にあるプラネタリウムは、部門別の観覧者数が7年連続全国1位を記録しています。その人気の秘密に迫りました。

■揚田葵衣アナウンサー
「空気が澄んで、星空の観察にぴったりの季節になってきました。実は高知では”全国の中でも大人気”のプラネタリウムを楽しめるんです。高知市中心部のオーテピアにあるので行ってみましょう」

そのプラネタリウムは、高知市の複合施設・オーテピアの高知みらい科学館の中にあります。この日から始まったテーマは「クリスマス・スター」。早速お客さんが訪れていました。

■利用客
「年間パスポート持っています。きょうは特にテーマが新しく変わったので来ました」

高知県はかつて全国で唯一、プラネタリウムがありませんでした。高知みらい科学館の開館を機に、その状況が一変しました。

11月に日本プラネタリウム協議会が発表した2024年度の観覧者数ランキングによりますと、高知みらい科学館は、約3万7000人を記録。座席数99席までの”小規模館部門”で全国1位となりました。これは2018年の開館以来、7年連続の1位です。

人気の秘密を、星空の解説を行う学芸員・治良真さん(40)に聞きました。高知市中心部にあるという立地の良さだけでなく、こんな理由がありました。

■治良さん
「解説員が4名いて、しかも当館オリジナルの番組を45分間ずっと生解説。1年通して全て生解説でやっていて、しかもオリジナルの番組をずっとやっているところは珍しいと思います」

高知みらい科学館のプラネタリウムは、1回45分。前半はその日に高知で見られる星空の生解説、後半は4か月ごとのオリジナル番組を解説付きで楽しめます。
特に前半は、4人の解説員それぞれの個性が出るところ。自身の感性を活かして、原稿を考えます。治良さんは原稿を作らず、お客さんの反応によって内容を変えるそうです。

■治良さん
「お客さんの年齢層に合わせて色々アドリブを入れたり。特に子ども達は何かを問いかけたらブワーっと反応が来るので、それはそれでとても解説員として楽しいですね」

さらに、番組の映像を解説員自らが編集して作ることもあります。
治良さんが宇宙に興味を持ったのは小学生の頃。日本人初の宇宙飛行士、毛利衛さんのニュースがきっかけで、星や宇宙を身近に感じてきました。

■治良さん
「(星空の)とにかくきれいなところが好きですし、自分を忘れさせてくれるような大きい存在」

治良さんを魅了した星空の世界。プラネタリウムでは天井に何百万個もの星が投影されていて、さらに太陽や月などのつまみ、星座のボタンを解説しながら操作します。

■揚田アナウンサー
「1番知っているオリオン座。あー出てきた、イラストが浮き出てきました。大体(ボタンの)位置覚えてないとパニックになりそうですね」

■治良さん
「時々どこだったっけと探す間があったりする」

■揚田アナウンサー
「しかもここより暗くなるということですもんね本番中」

では、大人気のプラネタリウム、少しだけお見せしましょう。

■治良さん
「9時ごろ、ちょっと外に出て空を見上げてみると、きょうはこんな星を見ることができるんです。もう12月に入っていますが、実は夜空ではまだ秋の星座が少し見えているんです。ちょっと暗めの星4つが四角い形に並んでいるところがあるんです。指で探してみて下さい。どの星でしょうか?」

治良さん、お客さんに呼び掛けて星空の世界へ誘います。

■治良さん
「夜空全体に目を向けてみると、まだまだ沢山の星座があるんですね。きょうは全ては紹介できませんでしたが、皆さんが気になったのは何座の星でしょうか」

後半は、クリスマスがテーマ。オリオン座の近くに天体望遠鏡を向けると見えるのは…こちら「クリスマスツリー星団」。クリスマスツリーのように見えることから名付けられました。
さらに、クリスマスツリーのてっぺんにある「ベツレヘムの星」。イエス・キリストの誕生を知らせたとされるこの星が、伝説なのか実在したのか、仮説とともに解説しました。

■来場した子ども
「すごかった。きれいやった。めちゃくちゃきれいやった」

■利用客
「クリスマスツリーの真ん中にある星、勉強になりました。季節ごとに色んなテーマでやっていただけるので、毎回楽しみに来ています」

星空の解説を始めて14年になる治良さんは、プラネタリウムを入り口に本物の星空へと目を向けてくれることを願っています。

■治良さん
「プラネタリウムは身近に満天の星をすぐに見ることができるのがすごく魅力だなと思っています。プラネタリウムを見た後、空を見て欲しいという思いでやっているところもあるので、ぜひプラネタリウム見て星の見方を知ってから本当の星を見て欲しいなと思います」