ドイツ景気回復、来年も抑制 国際貿易が低迷=IW研究所

写真は2月、ドイツ・ハンブルク港でドローン撮影。REUTERS/Fabian Bimmer

[ベルリン 5日 ロイター] – ドイツ経済研究所(IW)は、同国の景気回復が来年も抑制されるとの見通しを示した。輸出の低迷や世界貿易の減速が背景。ロイターが5日入手した報告書で明らかになった。

IWは今年の実質国内総生産(GDP)が0.1%増にとどまると予測。

来年は0.9%の成長を見込むが、成長率の約3分の1はカレンダー効果によるもので、営業日数が今年より約2.5日多いことに起因する。

世界貿易は今年の4.5%増から来年は1.5%増に鈍化する見込み。米国の関税政策や地政学的リスクの影響が世界的に顕在化している。

貿易面の圧迫は引き続き民間投資に重くのしかかる見通し。政府の来年の投資計画は大規模な実現を見込めないという。

ただ、民間と公共の投資を合わせれば、来年の成長に0.5%ポイント程度寄与する見通し。

消費者支出は、インフレ率が2%前後で安定しても潜在力を下回るとみられる。雇用見通しが依然低迷しているという。

IWの予測によると、ドイツの税金と社会保険料の対国内総生産(GDP)比は、昨年の40.2%から上昇し、今年は過去最高の41.5%に達する見通しだ。

IWのマイケル・グローミング主任エコノミストは「経済が低迷している時でさえも、増大する政府の財源負担に直面している」と指摘。防衛費やインフラ投資の増加に加え、年金、健康保険、失業保険などの社会保障負担の増加を理由に挙げた。

失業者数は300万人近辺で推移し、全体の雇用は停滞する見込み。鉱工業部門では追加の雇用削減が予想され、見通しが一段と悪化している。

債務の対GDP比率は66%に上昇する見通し。

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Maria Martinez

Maria Martinez is a Reuters correspondent in Berlin covering German economics and the ministry of finance. Maria previously worked at Dow Jones Newswires in Barcelona covering European economics and at Bloomberg, Debtwire and the New York Stock Exchange in New York City. She graduated with a Master of International Affairs at Columbia University as a Fulbright scholar.