
上海証券取引所。2020年2月撮影(ロイター/Aly Song)
[上海/北京 5日 ロイター] – AI(人工知能)半導体を手がけ、「中国のエヌビディア」と呼ばれている摩爾線程(ムーアスレッド)(688795.SS), opens new tabが5日、上海市場に上場した。初値は650元(91.91ドル)で、新規株式公開(IPO)価格(114.28元)の5倍以上となった。
その後は約600元前後で推移している。
米国のブラックリストに掲載されているスタートアップ企業だが、国内でのチップ製造を推進する中国政府の政策による恩恵を受けると期待された。
国金証券は「買い」のレーティングでカバレッジを開始。リポートの中で、AIコンピューティング向け画像処理半導体(GPU)を製造する摩爾線程について、海外チップを国産技術に置き換える中国の取り組みを加速させる重要な勢力になる可能性があると指摘する。目標株価は182.25元に設定していた。
摩爾線程は先週、株式公開で約80億元(11億3000万ドル)を調達した。
IPO価格が2024年売上高の123倍に設定された同社は、25年の売上高が242%増の15億元に拡大すると予想している。
スプリングマウンテン・プージアン投資マネジメントのウィリアム・シン会長は「価格は理解を超えている」と指摘。国内のAIチップ需要は巨大だが、摩爾線程はまだ黒字化しておらず、今後の成長は不透明で競争も激しいと警告。「株価は無重力で上昇し続けることはできない」と述べた。
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