
2025年12月3日、ドイツで撮影。ロイター/アクセル・シュミット
[ホルツドルフ(ドイツ) 3日 ロイター] – ドイツは3日、イスラエルと米国が共同開発した弾道ミサイル迎撃システム「アロー」を導入した。ロシアによる脅威が高まる中、欧州の国として初めて導入。ドイツ全域をカバーするよう設計されており、北部、南部、中部の3カ所に配備し、2030年までの完全運用を目指す。
アローはイスラエル航空宇宙産業(IAI)と米国ミサイル防衛局が共同で開発した。高度100キロメートルを超える大気圏外で作動し、陸・空・海から発射された射程1000キロ超のミサイルの迎撃が可能で、ロシアの最新式中距離弾道ミサイル「オレシニク」にも対応する。イスラエルでは射程が短いミサイルを迎撃する「アイアンドーム」と併用され、防空システムの上層を担っている。
アローの導入を記念する式典が首都ベルリンの南約100キロメートルの距離にあるホルツドルフ空軍基地で行われ、ピストリウス国防相は「ドイツだけでなくパートナー国も防衛する」とし、「北大西洋条約機構(NATO)の欧州の柱を強化する」と述べた。
ロシアはベルリンから約500キロメートルの距離にある飛び地カリーニングラードに短距離弾道ミサイル「イスカンデル」を配備。ドイツはロシアのミサイルを主要な脅威と見なし、23年に総額36億ユーロ(41億8000万ドル)でアローを購入した。NATOの東方拡大により、前線防衛の重点は東欧のポーランドやバルト諸国に移ったものの、ドイツはなお紛争時の重要な拠点と見なされている。
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