大和証券グループ本社はインドの金融大手アンビット傘下企業への出資を通じて、同国での超富裕層向け事業に参入する。すでに展開しているノンバンク事業などに続くもので、経済成長の見込まれるインドで金融ビジネスを拡大する。

  事情に詳しい複数の関係者が匿名を条件に明らかにした。関係者によれば、大和証Gは3日、超富裕層向けに資産管理サービスを提供するアンビット・ウェルスに、日本円で約50億円出資する契約を締結した。出資比率については明言を避けた。取締役1人を任命し、持ち分法適用関連会社とする方針だ。

Daiwa Securities Branches Ahead of Earnings

大和証G傘下の大和証券のロゴ

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  世界一の人口を抱え、高い経済成長が見込まれるインドでは、富裕層の急増に伴い、資産運用ビジネスなどの市場が拡大している。不動産コンサルタント会社ナイト・フランクによれば、資産1000万ドル(約16億円)以上の富裕層の数で米国、中国、日本に次ぐ4位。世界有数の富豪も居住している。

  大和証Gは現地の事情にも詳しい金融グループとの関係強化により、成長市場で収益機会の拡大を図る。

  アンビット・ウェルスの対象顧客は、日本円で45億円超の運用可能資産を持つ超富裕層やファミリーオフィスなど。2025年3月末時点で、運用資産残高は約100億ドルに迫る。

  大和証Gは23年に、アンビットと資本業務提携を結び、株式資本市場(ECM)関連業務などで連携を始めた。24年にはアンビット傘下でノンバンク事業を展開するアンビット・フィンベストにも15%出資している。