(CNN) 欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は1日、ブリュッセル駐在のベラルーシ代表を呼び出し、ベラルーシによるリトアニア領空への侵入はルカシェンコ政権による「ハイブリッド攻撃」に当たると述べた。

フォンデアライエン氏はリトアニアのナウセーダ大統領との会談後、「ベラルーシ国境での状況は悪化している。密輸用の気球のリトアニア領空への侵入が増えている」と述べた。

リトアニアの首都ビリニュスの空港は「ビリニュス空港の方向に移動する気球に特徴的な航法信号」のため、週末に空港上空に「一時的な空域制限」を導入していた。

ロイター通信によると、欧州の空港はここ数カ月、ドローン(無人機)の目撃による混乱が相次いでおり、ビリニュス空港は10月上旬以降、少なくとも10回、一時閉鎖に追い込まれている。ビリニュス空港によると、これらの制限は1日に解除された。

リトアニア外相によれば、11月30日の夜だけで7400人以上の乗客と50便が影響を受け、31便が欠航、10便が迂回(うかい)、9便が遅延した。

CNNはベラルーシ外務省にコメントを求めている。

気球が飛来するなどしてリトアニア・ビリニュスの空港が閉鎖される事態も起きていた/Petras Malukas/AFP/Getty Images
気球が飛来するなどしてリトアニア・ビリニュスの空港が閉鎖される事態も起きていた/Petras Malukas/AFP/Getty Images

10月には、小型の熱気球が数十機リトアニア領空に入り、一部には密輸たばこが積まれていた。当時、それらがどこから飛来したのかは明らかになっていなかった。

リトアニアは10月下旬、領空への「度重なる侵犯」を受け、ベラルーシとの国境を閉鎖した。ベラルーシ外務省はこの措置を批判し、「市民の権利と移動の自由の原則」に違反すると述べた。

最近、北大西洋条約機構(NATO)の空域にドローンや航空機の侵入が複数発生し、欧州各国は警戒を強めている。