【写真を見る】人通りがまばらで、ひっそり静まり返っていた秋田市の繁華街

■クマの影響で経済活動に影 店主悲鳴「忘年会の問い合わせはゼロ、まるでコロナ禍」

人の生活圏でクマの出没が相次ぐ秋田市では、商店街や繁華街の利用客数が減少している。
秋田市大町にある県内最大の繁華街・川反も例外ではない。かつては道行く人が肩をぶつけ合うほどの賑わいを見せていたが、14日の金曜日の夜、人通りはまばらだった。

「売上は去年に比べて、半分以下。常連さんもまったく来なくなりました」。川反で飲食店を営む高西千治さんは、そう漏らして深い溜息をついた。客足が落ち始めたのは10月、クマの目撃情報が急増してからだという。特に平日の夜の落ち込みが顕著で、「物価高で経営が苦しいなか、クマでさらに追い打ちをかけられている」と語った。

例年この時期は忘年会の予約が埋まり始めるが、今年は問い合わせすらなく、「店はコロナ禍の頃とほぼ同じ状況だ」と肩を落とした。このまま12月も街中にクマが出るようなら厳しいとしつつ、「クマは災害だ」と強調した。

■県が飲食業者を対象に専用相談窓口を設置

このような事態を重く受け止めた秋田県は、11月17日から飲食業を対象とした専用窓口を設置し、対応にあたっている。
産業政策課の担当者は、窓口を設置した理由について「各商店街から 『お客さんが来なくなり、経営が厳しい』という相談が相次いでいたため」と説明した。現状、クマ被害に特化した支援金や支援策はないものの、経営に苦しむ店舗に対して、利用可能な支援制度を個別に案内しているという。