エレトレの派生モデルが登場か
ロータスは、新型のプラグインハイブリッド車(PHEV)を来年1月に世界初公開する予定だ。
同社CEOのフェン・チンフェン氏は11月24日の決算説明会で、ロータス初のPHEVは925psを発揮し、エアサスペンションとアクティブスタビライザーを装備して「究極のハンドリング性能」を実現すると述べた。詳細はまだ明らかではないが、大型SUV『エレトレ』の派生モデルと見られる。
ロータス・エレトレ
中国での販売は2026年第1四半期に開始され、欧州での発売は同年秋を予定している。
世界的に高級EVの普及が鈍化したため、ロータスは2028年までの完全電動化計画を断念し、ハイブリッド車の投入を決めた。
「ハイブリッド車の投入により、高級車ユーザーの選択肢を広げ、イタリア、スペイン、サウジアラビアなどEV普及が遅れている地域を含む、より広範な市場への進出が可能となります」とフェン氏は述べた。
ハイブリッド車であれば、欧州連合(EU)が中国製EVに課している高関税を回避できるだろう。吉利汽車傘下のロータスは現在、中国でEVを生産している。
ベントレーやランボルギーニといった高級車ブランドは、人気の高いV8エンジンを残しつつ、排出量削減と性能向上を図る手段としてPHEV技術を採用している。
今年1~9月では、ベントレーの生産台数の68%、ランボルギーニの生産台数の90%をPHEVが占めた。
2027年に小型SUV『ビジョンX』登場
ロータスは3車種のPHEVを投入すると発表しており、2027年にはエレトレより小型の新型SUV『ビジョンX』が登場する。
ロータスは自社の「ハイパーハイブリッド技術」の性能の高さを強調している。フェン氏によれば、900Vの電気アーキテクチャーを採用し、「バッテリーを交換するのと非常に近い速度」での充電が可能だという。
ロータス・エレトレ
走行中にエンジンでバッテリーを充電することもできる。エンジンに関する詳細は明らかにされていないが、高出力のターボチャージャー付き4気筒エンジンになる可能性が高い。
吉利汽車傘下となったロータスは、巨額の投資を利益に転換する道筋を見いだせずに苦戦している。コスト削減の取り組みを進める中、同社は今年度第1四半期から第3四半期までの9か月間で3億5700万ドル(約560億円)の営業損失を計上した。新型PHEVの投入により、収益性の向上を図っている。
ディーラー向けの卸売り台数は、米国関税の影響もあり、今年に入って9か月間で40%減の4612台となった。英国では、ベストセラーのエレトレとスポーツカーのエミーラの需要減により、10月末までの販売台数は27%減の1222台となった。
ロータスは広範なコスト削減策の一環として、欧州本社をオランダから英国に移転した。以前、スポーツカーの生産を英国ヘセル工場から米国へ移す計画があると報じられていたが、今回の本社移転は英国にとって明るいニュースとなる。
「ロータス発祥の地へ戻ることで、ブランドストーリーを再構築し、欧州およびその他の地域への影響力を強化できます」とフェン氏は期待感を示した。
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