中国、米国に日本けん制要求 高市首相の台湾発言巡り人民日報が論評

東京の赤坂迎賓館で先月行われた日米貿易協定の実施に関する文書の調印式でのトランプ米大統領(左)と高市早苗首相。代表撮影

[北京 27日 ロイター] – 台湾に関する高市早苗首相の発言を巡り、日中間の緊張が高まる中、中国は共産党機関紙「人民日報」に27日掲載された論評で、米国に対し、日本をけん制し「軍国主義を復活させる行動」を阻止するよう求めた。

論評は「中国と米国は戦後の国際秩序を共同で守り、軍国主義を復活させるいかなる試みや行動にも反対するという責任を共有している」とし、両国が第二次世界大戦中に日本と戦ったことを強調した。

また「(両国の)首脳間の意思疎通は実質的に重要な意味を持つ」とし、高市氏の発言を受けて「日本の危険な戦略的動きに対する国際社会の懸念と警戒心が高まっている」と主張した。

論評は「中国の声」を意味する「Zhong Sheng」というペンネームで掲載された。このペンネームは外交問題に関する同紙の見解を示す際によく使われる。

日米関係筋が明らかにしたところによると、トランプ米大統領は高市首相との25日の電話会談で、日中関係悪化のさらなるエスカレーションを望まないとの考えを伝えていた。

トランプ氏は24日に中国の習近平国家主席と電話会談しており、そのタイミングから中国が米国に介入を要請したのではないかとの見方が広がっていた。

中国外務省の毛寧報道官は26日の定例記者会見で、習氏がトランプ氏に介入を求めたかどうかを問われた際、これについて言及しなかった。

人民日報によると、トランプ氏は習氏に対し、中国にとっての台湾の重要性を米国は理解していると語ったという。

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