公開日時 2025年11月27日 07:18更新日時 2025年11月27日 10:03

米軍MP、民間人を誤認拘束 沖縄市の単独パトロール
日米国旗

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琉球新報社

 米軍の憲兵隊(MP)が沖縄市で実施している単独パトロールで、憲兵が軍人ではない民間の外国人男性を拘束していたことが26日までに分かった。パトロールは米兵員らを対象にしたリバティー制度に基づいて行われており、民間人には適用されない。

 米軍が沖縄の民間地で警察権の行使を広げているが、強制力を伴う巡回には地元に懸念がある。誤認逮捕と言えそうで、執行状況が問題となる。民間人に対する根拠のない拘束は、日本の法律との関連も問われることになりそうだ。

 米軍準機関紙「星条旗新聞」の26日付電子版によると、在日米軍司令部はこの事案について男性を民間人と認め、問題を調査する考えを示した。その間、単独巡回を一時停止するとも回答した。

 問題となっている拘束場面を捉えたとされる動画が拡散されている。男性の関係者とみられる人物が交流サイト(SNS)で投稿。沖縄市のゲート通りで男性が憲兵になぎ倒され、地面に押さえつけられ手錠を掛けられる様子を記録した。男性は憲兵に「私に触る権利はない」「軍人ではない」と叫んでいる。

 別の動画は、男性が拘束を解かれた際の憲兵との会話を記録した。男性は「自分を拘束する権限はなかった」と主張。「ID(身分証)を提示しないからといって無作為に日本人も拘束できるのか」と尋ねると、憲兵は「できる。その後、日本の警察に引き渡す」と答えた。

 星条旗紙によると、在日米軍司令部はこの問題を受けてパトロール隊員の再訓練を行うという。

 SNSの短文投稿サイト「スレッズ」では26日時点で約1600件のコメントが寄せられた。米軍関係者とみられる人の反応も多く「憲兵隊は日本の警察を呼ぶべきだった」「米軍は外国を占領しようとしている」など、米軍への批判的なコメントが相次いだ。

 米軍は兵士らによる性暴力事件の防止策として、ことし4月から日本側との合同パトロールを実施。公共の場での深夜の飲酒を禁じるリバティー制度を兵士に順守させるため、繁華街を巡回している。

 違反者を即逮捕するなど取り締まりを強化している。単独での巡回にも踏み切り、沖縄市では毎週単独巡回を実施し、北谷町内でも単独巡回した。