韓国の具潤哲企画財政相は26日、投機的で一方向の為替変動を当局は注視していると述べ、ウォンが7カ月ぶり安値水準で推移する中、対応措置に踏み切る用意があると強調した。
南アフリカでの20カ国・地域首脳会議から帰国したばかりの同相はソウルでの記者説明会で、当局者は「外為相場の変動性が過度に拡大すれば断固対応する」と語った。具体策への言及は控えた。
具氏は政府が為替安定に向けた「新たな枠組み」の構築を目指し、国民年金公団を含む主要な機関投資家と協議を開始していると述べた。
韓国株からの資金流出や韓国投資家による対米投資拡大により、ウォンは10-12月(第4四半期)に入って約4%下落。円に次いで低いパフォーマンスのアジア通貨となり、当局の介入圧力が強まっている。
ウォンは今週、4月以来の安値を付けた。シティグループのストラテジストらは、ウォンが国民年金公団によるドル売りを誘発しかねない水準に近づいていると指摘した。
具氏は、安定した為替環境が国民年金公団の投資リターンに大きな影響を与えるとし、今回の新たな枠組みはウォン防衛のために同公団を動員するものではなく、長期的で根本的な代替策を講じるものだと説明したが、詳細は明らかにしなかった。
韓国政府は今月、ウォンを下支えするため、国民年金公団と協調して「あらゆる手段を活用する」と表明。その後、当局は国民年金公団のリターンと為替市場の安定を両立させるための措置を議論し、証券会社とも個別に協議した。
具氏は、輸出企業の協力に期待しているが、短期的なインセンティブは検討していないと述べた。
企画財政省のキム・ジェファン国際金融局長も、政府は為替変動を注視し、必要に応じて大胆な市場安定措置を講じる方針だと述べた。
約5300億ドル(約82兆6000億円)の海外資産を保有する国民年金公団は、ヘッジや為替取引を通じてウォン安圧力を緩和する役割をしばしば果たしてきた。今年1-5月にはドルを売ってウォンを買っていた。
原題:South Korea Closely Monitoring Speculative, One-Sided Won Moves(抜粋)
