原油価格は25日、小幅に下落した。ウクライナ和平交渉が進展し、供給増加への道が開ける可能性があるとして、ロシアの主要石油港に対する新たな攻撃への懸念が相殺された。
ブレント原油は1バレル=63ドル台まで下落し、ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は59ドルを下回った。
トランプ米大統領は、米国によるウクライナとロシアの和平提案に関する意見の相違が協議によって縮まったとして、停戦の見通しについて前向きな姿勢を示している。もし、最終的に合意が成立すれば、対ロシア制裁は緩和され、供給過剰に直面している市場への石油供給が増加する可能性がある。

ロシアとウクライナは25日も交戦を続け、ロシアの港から輸出されるカザフスタン産原油の積み込みが一時停止された。ウクライナ側は、ロシア南部クラスノダール地方のトゥアプセ製油所と、黒海に面する主要港ノボロシースクの石油ターミナルを標的としたと発表した。ドローン攻撃時は、船舶への積み込みが一時停止することが多い。
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原油価格は今年、下落を続けており、先物は11月、月次で4カ月連続と、2023年以来最長の下落局面になる見込みだ。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成するOPECプラスによる増産の影響が大きい。ブルームバーグNEFによると、原油在庫は7月下旬以降、過去5年平均を上回る過剰状態が続いている。
コンサルティング会社ハイロ・アナリティクスの創業者ケシャブ・ロヒヤ氏は「米感謝祭前の最大の弱気材料は、ウクライナとロシアの和平合意を急いでまとめようとする動きだ」と述べた。
原題:Oil Dips as Traders Track Progress in Ukraine-Russia Peace Talks(抜粋)
— 取材協力 Alex Longley and Sarah Chen
