全国で後を絶たないクマによる人身事故。9月からは市街地でも自治体の判断で猟銃を使った「緊急銃猟」が可能になりましたが、安全を確保するには住民の速やかな避難が課題となります。石川県加賀市で25日、クマの出没を想定して住民を避難させる訓練が行われました。
【写真を見る】クマ「緊急銃猟」の避難訓練 住民周知14分で完了 石川・加賀市
人里での目撃が相次ぐクマ。県内では2025年、19日時点で358件の目撃情報があり、10月30日には、白山市で住宅裏にクマが出没し、9月に制度が始まって以降初の緊急銃猟で駆除されました。
猟銃を発砲するうえで大切になるのが周辺住民の安全の確保。加賀市黒崎町では、市の職員や警察が参加して、住民の避難誘導訓練が行われました。
渡邉百音フィールドキャスター「訓練は、子ども会館の中にクマの成獣1頭が居座り、緊急銃猟で発砲する想定で行われました。」
■戸別訪問で発砲することを知らせ屋内退避を呼びかける
半径100メートル以内の住民に、戸別訪問で発砲することを知らせ、屋内に退避するよう呼びかけます。
職員はおよそ30軒の住宅を回り、加賀市が独自に作成した避難マニュアルを配布しました。
住民「(緊急銃猟になったら)一応はうちの中に引っ込んどかなあかんのやろ?家でもどこにいたら1番いいか考えなあかんわー」
目標は30分以内の周知。
今回は、半分未満の14分でエリア内のすべての住宅に避難を呼びかけることができました。
加賀市鳥獣害対策室・田中慎一室長「想定していた通りの時間で避難誘導が完了できたのでその点はよかったと思う「住民の方の安全確保」これはクマに対する安全確保ではなくて「銃弾」に対しての安全確保が最も重要かなと思います」
■できる限り窓から離れる、カーテンを閉めることが必要
札幌市では10月、住民が取り残され発砲ができなかったケースもあり、加賀市は住宅が多い市街地などでも訓練を重ね、安全な緊急銃猟につなげたいとしています。
「緊急銃猟」は9月に始まった制度ということでやはり住民の方々は「その時にどう行動したらいいのかわからなかった」という方も居ました。
訓練では、できる限り窓から離れることや、カーテンを閉めることなど具体的な過ごし方も住民に伝えられていました。
北陸放送
