
米ニューヨーク証券取引所(NYSE)前で3月撮影。REUTERS/Shannon Stapleton
[ニューヨーク 24日 ロイター] – 米国株式市場は上昇して取引を終えた。12月の利下げ観測が高まり、ハイテク株の割高なバリュエーションを巡る懸念が和らいだ。
人工知能(AI)関連のモメンタム株「マグニフィセント・セブン(超大型ハイテク銘柄)」が買われ、ハイテク株中心のナスダック総合(.IXIC), opens new tabが主要指数の上げを主導した。
6週間にわたる政府機関閉鎖が終了し、遅れて発表された一連の経済指標は、インフレ率の高止まりとともに労働市場の低迷を示唆しており、米連邦準備理事会(FRB)が12月の連邦公開市場委員会(FOMC)で今年3回目かつ最後の利下げを実施するとの投資家の楽観的な見方が強まっている。
FRBの一部当局者は利下げに慎重な姿勢を示すものの、ウォラー理事、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁、サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁らのハト派的なコメントが、この楽観をある程度支持している。
ダコタ・ウェルスのシニアポートフォリオマネジャー、ロバート・パブリク氏は「市場は12月に利下げが行われるとの見方が広がっている」と指摘した。
CMEのフェドウオッチツールによると、金融市場が織り込む利下げ確率は85%と、1週間前の42.4%から上昇している。
S&P総合500種(.SPX), opens new tabの主要11セクターでは、通信サービス(.SPLRCL), opens new tabが最大の上昇率を記録。下落したのは主要消費財(.SPLRCS), opens new tabとエネルギー(.SPNY), opens new tabのみだった。
米国では27日の感謝祭を皮切りに年末商戦期が始まる。
人員削減の発表増加や弱いデータが見られる中、米経済の約70%を占める消費者の健全性に弱さの兆候がないか評価されることになる。
今週は家電量販大手ベスト・バイ(BBY.N), opens new tabなど消費者関連企業の決算が予定されている。半導体大手エヌビディア(NVDA.O), opens new tabは先週、強気な見通しを示したものの、AIバブルを巡る懸念は払拭されておらず、S&P500とナスダックは依然として月間ではマイナス圏にある。
ドイツ銀行はS&P500が来年末までに8000ポイントに達すると予想。これを受けて、投資家のリスク選好が改善した。
製薬大手ブリストル・マイヤーズ(BMY.N), opens new tabは3.3%上昇。欧州の同業バイエル(BAYGn.DE), opens new tabが心血管系治療薬の良好な後期段階データを発表したことから、ブリストル・マイヤーズの治験薬ミルベクシアンに対する信頼感が高まった。医療保険センテーン(CNC.N), opens new tabとオスカー・ヘルス(OSCR.N), opens new tabは、トランプ大統領が医療保険制度改革法(ACA、通称オバマケア)の補助金を2年間延長することを検討しているとの報道を受けて、それぞれ4.6%、22.3%上昇した。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.3対1の比率で上回った。ナスダックでも2.16対1で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は183億2000万株。直近20営業日の平均は199億4000万株。
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