米国株式市場=大幅高、12月利下げ観測で テック株の割高懸念で週間では下落

2025年4月8日、米ニューヨークのウォール街で撮影。REUTERS/Kylie Cooper

[ニューヨーク 21日 ロイター] – 米国株式市場は、連邦準備理事会(FRB)による12月会合での利下げ期待の高まりを背景に、大幅上昇して取引を終えた。一方、テック企業の割高なバリュエーションを巡る懸念から、主要株価3指数は週間では軒並み下落した。

ナスダック総合(.IXIC), opens new tabは3週続落となる。週間では3月以来最長の下落となった。同指数は、10月に付けた高値から7%下落している。エヌビディア(NVDA.O), opens new tabの株価はトランプ米政権がエヌビディア製の人工知能(AI)向け半導体「H200」の中国への販売を認可するかどうかを検討しているとの報を受け、午後の取引で一時大幅に上げた。ただ、終盤にかけて上げ幅を縮め、終値は1%安となった。週間では5.9%安。ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁がFRBはインフレ目標をリスクにさらすことなく「近い将来」に利下げを実施できると発言したことも、市場を支えた。

CMEのフェドウオッチによると、市場が織り込む12月の連邦公開市場委員会(FOMC)での25ベーシスポイント(bp)の利下げ確率は約72%と、前日の39.1%から上昇した。

S&P総合500種(.SPX), opens new tabの主要11業種全てが上昇した。ダウ工業株30種(.DJI), opens new tab
は493.15ドル上昇。S&P総合500種(.SPX), opens new tabは0.98%、ナスダック総合(.IXIC), opens new tabは0.88%、それぞれ上昇した。

ベアード・プライベート・ウェルス・マネジメントの投資ストラテジスト、ロス・メイフィールド氏は「きょうの大きな追い風は、12月FOMCでの利下げ確率が変化したことだ」と述べた。

一方、ボストン地区連銀のコリンズ総裁は、経済が底堅く推移する中、FRBの金融政策は適切な位置にあるとし、12月会合での追加利下げの必要性について懐疑的な見解を示唆。20日公表の米雇用統計が強弱入り混じる内容となったことを受け、FRB当局者の間で12月の利下げを巡り依然として見解の相違が見られることが示された。その他の個別銘柄では、米製薬大手イーライリリー(LLY.N), opens new tabは1.6%高。同社株価はこの日、一時過去最高値を更新し、時価総額が1兆ドル台に乗せた。米グーグルの持ち株会社アルファベットは3.5%、アップル(AAPL.O), opens new tabは2%、メタ・プラットフォームズ(META.O), opens new tabは0.9%、それぞれ上げた。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を3.1対1の比率で上回った。ナスダックでは値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.75対1の比率で上回った。

米取引所の合算出来高は210億6000万株。直近20営業日の平均は200億3000万株。

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