(CNN) 米貨物大手UPSの貨物機が今月ケンタッキー州ルイビルで墜落した事故で、左エンジンを機体に固定していた重要な台座が離陸直後に破損していたことが、米国家運輸安全委員会(NTSB)の新たな報告書で明らかになった。

報告書にはマクドネル・ダグラスの3発機「MD-11F」の左エンジンを捉えたコマ送りの画像6枚が盛り込まれており、左エンジンが機体から外れて主翼の上方へ吹き飛び、大きな火の球を発生させる様子が確認できる。

事故では貨物機の操縦士3人と、地上にいた11人が死亡した。墜落した機体は石油リサイクル施設とUPSの倉庫にまたがる広い範囲に残骸を散乱させ、発生した炎と黒煙は数キロ先からも見えた。

報告書では、エンジンを主翼に固定する部品に疲労亀裂や過負荷の兆候があったと指摘しているが、NTSBが本格的な調査を実施するにつれ、今後さらなる情報が判明するとみられる。

空港の監視カメラから取得した静止画像。左エンジンと左パイロンが左翼から分離する様子を示している/UPS/NTSB
空港の監視カメラから取得した静止画像。左エンジンと左パイロンが左翼から分離する様子を示している/UPS/NTSB

墜落したUPSの貨物機は機齢34年のジェット機で、UPSは段階的に退役させるプロセスを進めているところだった。

米連邦航空局(FAA)は最終的にすべてのMD-11とMD-11Fについて、徹底検査が行われるまで運航停止にする対応を取った。会社の広報がCNNに明らかにしたところによると、UPSは事故機の他に26機のMD-11を保有しているという。