ユーロ圏民間部門の経済活動は11月も堅調なペースを維持した。年末にかけて経済成長が持ち直すとの期待が高まっている。
S&Pグローバルが21日発表した11月のHCOB総合購買担当者指数(PMI)速報値は52.4と、前月の52.5とほぼ変わらず。拡大と縮小の境目を示す50を上回った。アナリスト予想では横ばいが見込まれていた。
サービス業PMIは1年半ぶりの高い水準となり、予想外に低迷した製造業を補った。ドイツは引き続き拡大を示したが、ペースは鈍化した。一方、財政をめぐる継続的な問題が重しとなっているフランスは、予想を上回り、50をわずかに下回る水準に達した。
HCOBのエコノミスト、サイラス・デラルビア氏は発表文で「ユーロ圏はおおむね、比較的堅調な拡大ペースを維持している」と述べた。さらに「製造業が成長の勢いを抑えてはいるものの、経済全体に占めるサービス業の比重が大きいため、ユーロ圏全体としては第3四半期よりも第4四半期のほうが成長が速まるだろう」と述べた。
ドイツ
ドイツのPMI速報値は52.1と、前月の53.9から低下した。50を上回る水準を維持したが、市場予想の53.5には届かなかった。とりわけ懸念されるのが製造業で、11月の製造業PMIは50を割り込み、48.4に低下した。米国の関税や中国の競争が引き続き圧迫した。
デラルビア氏は、「この数値は大きな後退だ。拡大ペースが加速するという期待は、指数の著しい低下によって消え去った。全体として、ドイツ経済は第4四半期に最善で小幅なプラス成長を記録できる程度の状況だ」と発表文で指摘した。
フランスのPMI速報値は49.9と、前月の47.7から上昇した。50は下回ったものの、約1年ぶりの高水準。サービス業が底堅さを見せた。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想では48.1への上昇が見込まれていた。

原題:Euro-Zone Business Activity Remains Robust on Services Strength
German Private-Sector Growth Slows as Industry Suffers Setback
French Business Activity Stabilizes on Service-Sector Growth
(抜粋)
(ユーロ圏の情報を加えます)
