米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は21日、労働市場の軟化を背景に、連邦準備制度理事会(FRB)が近いうちに再び利下げを行う余地があるとの見方を示した。
ウィリアムズ総裁はチリのサンティアゴでの講演で、雇用の下振れリスクが高まっている一方、インフレの上振れリスクは和らいでいると述べた。発言内容は事前原稿に基づく。

NY連銀のウィリアムズ総裁
Source: Bloomberg
「金融政策は最近の一連の措置以前と比べればいくぶん緩和的になったものの、依然としてやや景気抑制的だとみている」と同氏は指摘。「そのため、政策スタンスを中立に近づけ、2つの使命のバランスを保つために、短期的にはフェデラルファンド金利の誘導目標レンジをさらに調整する余地がある」と語った。
FRB内では、当面の追加利下げの是非をめぐり見解が分かれている。パウエルFRB議長が12月9-10日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合に向けての合意形成を進めるなか、ウィリアムズ総裁の発言は、追加利下げの可能性がなお残ることをうかがわせる。
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金利先物市場が織り込む12月の追加利下げの確率は、同総裁発言前の約45%から約65%に上昇した。
ウィリアムズ総裁は「関税による二次的影響の兆候がない状態では、基調的なインフレ率は引き続き低下傾向にある」と指摘した。
9月の米消費者物価指数(CPI)が前年同月比3%上昇となったことが、一部の当局者の懸念材料となっている。
同総裁は、インフレ率を目標の2%に戻す必要があるとしつつ、労働市場に過度な負担をかけずにその水準を達成することが重要だと述べた。
原題:Fed’s Williams Sees Room for an Interest-Rate Cut in ‘Near Term’(抜粋)
