ユーロ圏総合PMI、11月速報値は52.4 堅調さ維持

写真はパリの金融街やエッフェル塔。8月22日に撮影。REUTERS/Abdul Saboor

[21日 ロイター] – S&Pグローバルが発表したユーロ圏の11月のHCOB総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は52.4と、2年ぶりの高水準だった前月の52.5から小幅に低下したものの、堅調さを維持した。

ロイター調査による予想である52.5には届かなかったが、拡大と縮小の分かれ目となる50を11カ月連続で上回った。サービス業PMIが1年半ぶりの高水準となる一方、需要の低迷により製造業PMIは再び50を下回った。

ユーロ圏は世界的な不確実性が高まる中でも経済の回復力を見せており、この勢いが今後も続く可能性が高いことが示された。

ハンブルク商業銀行のチーフエコノミスト、サイラス・デラルビア氏は「ユーロ圏のサービス部門は希望の光だ。ドイツの事業活動の伸びは大幅に鈍化したものの、フランスのサービス業は拡大に戻った。ユーロ圏は全体として比較的堅調な拡大ペースをほぼ維持している」と述べた。

「製造業は成長の足かせとなっている。しかし、経済全体に占めるサービス業の比重が高いことを踏まえると、ユーロ圏全体では第4・四半期の成長は第3・四半期よりも加速するはずだ」と指摘した。

サービス業PMIは53.1と、10月の53.0から上昇し2024年5月以来の高水準を記録した。ロイター調査による予想(52.8)も上回った。

製造業PMIは49.7と、前月の50.0から低下し、6月以来の低水準となった。ロイター調査の予想である50.2も下回った。需要の低迷を受け、製造業は7カ月ぶりの速いペースで人員削減を進めた。

全体の投入コストを示す指数は3月以来の高水準を記録したが、企業はこれをほぼ吸収し、販売価格を示す指数は1年超ぶりの低水準となった。

INGのバート・コリン氏は「企業心理は今年より楽観的になり、それが鈍い成長につながっている。世界的な逆風はユーロ圏を景気後退に追い込むまでには至っていない」と指摘。「来年は経済活動がさらに活発化すると予想しているが、センチメント改善が直ちに成長加速につながるかは依然慎重な姿勢だ」と述べた。

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Indradip Ghosh

Reports on the outlook for major economies and central bank policies, and financial markets including, foreign exchange, bonds, housing and stocks. Indradip previously worked at Zacks Research as an equity research analyst for three years. Indradip has a post-graduate degree in economics and an interest in debating various topics related to economics, financial markets and politics.