フォトセッションに臨んだYKKの堀氏(左)とPHSの山田社長=都内

フォトセッションに臨んだYKKの堀氏(左)とPHSの山田社長=都内

●戦略的パートナーシップ構築 リフォーム、海外強化

 富山県内に生産拠点を置くYKK(東京)は17日、パナソニックホールディングス(HD)の完全子会社で住宅設備を手掛ける「パナソニックハウジングソリューションズ」(PHS、大阪)をグループ化すると発表した。YKKグループで建材事業のYKK AP(東京)と戦略的パートナーシップを構築し、国内の住宅市場が縮小する中、リフォームや海外事業の強化を図る。YKK APとハウジング社を合算した売上高は約1兆円で35年度に1兆5千億円を目指す。

 同日、YKKとパナソニックHD間でPHSに関する株式譲渡契約を締結した。取得額は非公表。12月にYKKが設立する中間持ち株会社がPHSの株式80%を取得し、26年3月末に譲渡手続きを完了させる。同年4月から新体制で事業を開始し、27年4月以降はYKK APも中間持ち株会社の下に入る。パナソニックHDはPHSの株式20%を継続して保持する。

 東京都内で共同記者会見が行われ、YKK取締役でYKK AP会長の堀秀充氏、PHSの山田昌司社長執行役員らが登壇した。堀氏は24年11月からPHSと戦略的検討を進めてきたとし「われわれとしては非常にいいお話をいただいたという形で、大変前向きにすぐに検討に入らせていただいた」と説明。「互いの強みを掛け合わせることでシナジー(相乗効果)を十分発揮できると判断した」と語った。

 堀氏によると、窓やドアなどのYKK APとトイレやバスルームなど水回り設備のPHSは「ほとんど重複がない」という。山田社長は「建築資材・住宅設備業界の未来をけん引するリーディングカンパニーを目指す」と述べた。

 25年3月期のYKK APの連結売上高は5616億円で、PHSは4795億円。堀氏は35年度の目標に掲げた売上高1兆5千億円のうち、半分は海外での売り上げで占めたいとし「逆に言うと海外は大きなチャンスがある。大きく展開したい」と意気込んだ。

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