
仙台育英高
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全国大会常連の仙台育英高男子サッカー部で、3年生の部員が複数の部員から不適切な言動を繰り返し受けたと被害を訴え、同校がいじめ防止対策推進法に基づく「いじめ重大事態」として調査していることが5日、分かった。今月2日に全国高校選手権宮城県大会を制し、2年ぶり38回目の全国出場を決めたばかり。同校によると、翌3日以降はサッカー部の活動を休止している。期間は明らかにしていない。来月末に開幕する全国高校選手権への出場は、調査結果によって判断するという。県高体連の担当者は「学校の判断でしかるべき場所に報告することになると思います」とした。
被害を訴えた部員は1年時から心を傷つけられるような言動を受けており、昨年5月に学校に被害を訴えた。同校は本人の了承が得られた今年10月から調査を始めた。加害行為を行ったとされる特定の複数生徒を完全に確認するには至らず、2日の県大会決勝は被害生徒と家族に説明した上で出場を決めたという。
サッカー部は10人以上のJリーガーを輩出してきた強豪。同校は「被害を防止できず、相談できる環境を十分に本学園が提供できなかったことを改めて心より深くおわび申し上げます」と謝罪し、今後は全ての運動部、文化部に対しても構造的な課題がないか調査を実施する方針。「学校としての責任を深く自覚し、生徒とご家族の心の安寧に向けて対応し続けることで、信頼回復に努めてまいります」とコメントを発表した。
▽過去のいじめ問題 22年1月、大津高(熊本)のサッカー部で当時1年生の部員が全裸で土下座させられるいじめを受けた。23年10月に問題が発覚し、活動自粛を経て同年の全国高校サッカー選手権に出場した。熊本地検は土下座を強いたとして強要罪で、当時の2年生2人を起訴した。高校野球では今年8月、広陵高(広島)が部内暴力などの事案がSNS上で拡散されたことを受け、全国高校野球選手権を途中辞退した。
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