電気自動車(EV)メーカー、米テスラの中国工場からの出荷台数が先月、再び減少に転じた。イーロン・マスク氏率いる同社が年末に向け世界販売で厳しい局面を迎えるとの見方が強まっている。

  全国乗用車市場情報連合会(乗連会)が5日発表した速報値によれば、テスラが上海工場から10月に出荷したEVは前年同月比で約10%減の6万1497台。輸出分と国内販売分の内訳は公表されていないが、大半は中国国内の顧客向けとみられる。

  テスラは欧州で需要が低迷しているほか、米国で7-9月に販売を記録的水準に押し上げた税控除措置が終了したことで先行き不透明感が強まり、世界的に勢いを失いつつある。

  中国自動車メーカー各社による10月の販売実績はまちまち。浙江零跑科技(零跑汽車=リープモーター)や吉利汽車などは月間販売で新記録を達成した一方、中国EV最大手の比亜迪(BYD)は2カ月連続の販売減となった。

  テスラは世界販売で再び年間ベースの減少に向かっている。ブルームバーグがまとめた推計によると、同社の販売台数は10-12月の44万5111台を含め164万台となる見込み。

  中国勢にとって年末は販売目標達成追い込みの繁忙期となる。乗連会によれば、中国の新エネルギー車(NEV)販売は10月に前年同月比16%増の161万台となった。

原題:Tesla’s China Shipments Resume Drop as EV Maker’s Woes Mount (抜粋)