米国株式市場=S&P・ナスダック上昇、アマゾン・オープンAIの提携受け

米国株式市場はS&P総合500種とナスダック総合が上昇して取引を終えた。写真はニューヨーク証券取引所(NYSE)で10月撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 3日] – 米国株式市場はS&P総合500種(.SPX), opens new tabとナスダック総合(.IXIC), opens new tabが上昇して取引を終えた。経済指標の不足により、米連邦準備理事会(FRB)の短期的な金融政策を巡る不透明感が高まっているものの、人工知能(AI)関連企業の契約が支援材料となった。テクノロジー株が中心のナスダックが上げを主導。一方、ダウ工業株30種(.DJI), opens new tabはヘルスケア企業のユナイテッドヘルス・グループとメルクの下落に押され、マイナス圏に沈んだ。ユナイテッドヘルスは2.3%、メルクは4.1%それぞれ下落した。アマゾン・ドット・コム(AMZN.O), opens new tabは3日、生成AI「Chat(チャット)GPT」を手掛ける米オープンAIに対し、7年間で380億ドルの契約に基づきクラウドサービス「AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)」を提供すると発表した。これを受けてアマゾンは4.0%急伸した。半導体大手エヌビディア(NVDA.O), opens new tabも2.2%上昇。トランプ米大統領が2日、同社のAI用最先端半導体「ブラックウェル」について、米国企業向けに確保され、中国やその他の国には提供されないと述べたことを受けて買われた。

ホワイトハウスは週末、トランプ大統領が10月30日に中国の習近平国家主席と両国の貿易摩擦緩和に向けて合意した内容の詳細を公表した。

ベアードの投資戦略アナリスト、ロス・メイフィールド氏「アマゾンの取引やその他の合併・買収(M&A)ニュースが市場を押し上げた。週末には中国の貿易状況やFRBのハト派的な発言など、わずかながらポジティブな材料もあった」と指摘。その上で、「大手ハイテク半導体企業が主導する市場であることは間違いなく、この強気相場はほぼずっとそうなっている」と語った。

日用品大手キンバリークラーク(KMB.O), opens new tabはコンシューマーヘルスのケンビュー(KVUE.N), opens new tabを400億ドル超で買収することで合意。キンバリークラークの株価は14.6%下落した一方、ケンビューは12.3%上昇した。S&P500の主要11セクターでは一般消費財(.SPLRCD), opens new tabが最大の上昇率を記録。一方、素材が最大の下落率となった。FRB当局者は3日、利下げについて相反する見解を示した。ミラン理事は追加利下げを主張。シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は、インフレ率がFRBの目標である2%を大きく上回っていると指摘し、追加利下げを急がない考えを示した。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.34対1の比率で上回った。ナスダックでも1.6対1で値下がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は196億2000万株。直近20営業日の平均は211億1000万株。

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