災害関連死をゼロにしようと、佐賀県で災害時に素早く質の高い避難所をつくる実証実験が行われています。合言葉は「TKB48」。トイレ・キッチン・ベッドを48時間以内に設置することです。

28日、佐賀県唐津市に集まった15台のトラック。
■中村安里アナウンサー
「今、トラックが出発しました。避難生活に必要な道具を乗せて、隣の伊万里市へと向かいます。」
線状降水帯が発生し、佐賀県伊万里市などに記録的大雨が降った想定で、唐津市の備蓄基地から伊万里市の避難所に資材が届けられ、早速シェルターなどの設置が始まりました。

この実証実験は、避難所の環境改善を目指すスタートアップ企業「シェルターワン」が日本各地で行っているもので、九州では初めてです。今回は、災害支援団体や自治体の職員などおよそ200人が参加しました。
■参加者
「ネジで留めるだけで簡単に建つので、災害時でも手でできる。手作業でできるところが簡単だと思いました。」
■中村アナウンサー
「今、最後のパーツがはめられました。45分ほどで設営が完了したようです。」

完成したのは、風や雪の影響を受けにくい丸い形のシェルターです。
■シェルターワン・児島功 社長
「避難所なのですが、今までの日本の避難所と違って普段の生活ができる、いわゆる『TKB』が全部そろった避難所です。」

「TKB」とは、災害が多いイタリアで避難生活に欠かせないと考えられている、トイレやシャワー、キッチン(食事)、ベッドを指します。これらをあらかじめ備蓄し、発災後48時間以内に設置を目指すのが「イタリア型避難所」です。日本の災害支援団体は「TKB48」という合言葉を提唱しています。

シェルターの中に入ってみました。
■中村アナウンサー
「意外と広いですね。天井が高いですし、さらに、空が見えるようになっているので開放感があります。きょうは外が少しひんやりとしていますが、この壁があるだけで寒さが和らぎます。」
