
中国の李強首相は10月27日、アルバニージー豪首相に対し、中国はオーストラリアとより安定した戦略的パートナーシップを築く用意があると述べた。同日、クアラルンプールで代表撮影(2025年 ロイター)
[北京 27日 ロイター] – 中国の李強首相はマレーシアで開催された東南アジア・サミットの傍らで27日、アルバニージー豪首相と会談し、中国はオーストラリアとより安定した戦略的パートナーシップを築く用意があると伝えた。中国国営通信新華社が報じた。
一方、アルバニージー氏は会談後、両国について「友人」と表現した。
アルバニージー氏は7月、オーストラリアの前政権下で悪化した両国関係を修復するため訪中し、「誤解」を避けつつ、意思疎通のチャンネルをオープンにし、協力できる分野を模索すると表明した。
新華社によると、李氏は現在の中豪関係は前向きな傾向を示していると伝えたという。
オーストラリア国防省は20日、南シナ海で哨戒任務に当たっていたP-8Aポセイドン海上哨戒機の近くに中国軍の戦闘機が照明弾を投下したことを受け、中国政府に懸念を伝えたと発表。一方中国軍は、西沙諸島周辺の領空侵犯で警告を発したとし、「オーストラリアの行動は中国の主権に対する重大な侵害で海上や空中での事態につながるリスクがある」との声明を発表した。
アルバニージー氏は李氏との会談後、記者団に対し、「これはオーストラリアにとって懸念すべき事象だという立場を直接明確にした」と述べた。
中国は貿易と外交を通じてアジア太平洋地域の島しょ国への影響力も深めている。
ただ、両国はこうした対立や緊張にもかかわらず、経済関係を安定的に維持しており、繰り返し自由貿易とさらなる対話を求めている。
新華社によると、李氏はアルバニージー氏に対し、中国はグリーン経済、ハイテク産業、デジタル分野でオーストラリアと協力する意思があると語った。
アルバニージー氏は李氏との会談で、両国が対話を通じて意見の相違を管理できることが示されたと指摘。「われわれは意見の相違があるが、友人同士なら率直に問題を議論できる。私はそうした」と語った。
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