サッカー日本代表にとって歴史的勝利となったブラジル戦の真相。殊勲の決勝点を挙げた上田綺世、そして鎌田大地と久保建英の言葉から深堀りする。〈NumberWebレポート:全2回。第1回からつづく〉
悔しいことの1つとして僕も覚えていますし
ブラジル戦で決勝ゴールを決めたのが、日本のエースである上田綺世だった。CKで完全にフリーになり、ヘディングシュートを叩き込んだものだ。
しかし、彼はこれまでに悔しい経験を何度もしている。スタメンで起用されたカタールW杯のコスタリカ戦のCKでも、最高のタイミングで飛び込みながらゴールを決められなかった。先月の代表期間中に放映権を持っていたU-NEXTのカメラの前でやらせてもらったインタビューで、彼はこう答えた。
「あのシーンで僕がヘディングでシュートを決めていたら、違う立場、未来はあったんでしょうけど。僕も20年サッカーやっていますが、そんなシーンなんて山のようにあったし……。でも、それをどういう風に次に生かすのか、どうやって自分が解釈するか。『悔しい』とかいう感情はもちろんあるけど、なぜできなかったのかを、具体的に自分で考えないといけない。それを次につなげることが、経験であり、成長につながると思います」
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さらに、上田は踏み込んで、こう続けた。
「もちろん、あれは悔しいことの1つとして僕も覚えていますし、人生を変えるチャンスだったのは間違いない。だけど、そこで終わりでもないので。あのワンシーンだけで言ったら……。(問題はゴール前に)入る角度だったのか、頭の当て方なのか、僕がヘディングがシンプルに下手くそだったからなのか。色々な角度から捉えて、次に生かすという作業はしてきたつもりです」
では、今回のゴールは何を示すのか。良い活躍ができた試合でも、そうではない試合でもプレーを振り返り、経験をつなげる作業を上田が続けてきた事実である。
久保が明かしたゲームプランとは
上田の逆転ゴールが決まった直後に、ベンチからサンダル姿で駆けつけ、「すごいねぇ!」と声をかけた選手がいる。
久保建英だ。
久保は、今回のブラジル戦で何を感じたのだろうか。
