中国の李強首相は14日、消費が自国経済でより大きな役割を果たすべきだと改めて呼びかけた。過度な輸出依存を巡る指導部の懸念が浮き彫りとなっている。

  国営中央テレビ(CCTV)によると、李首相は経済情勢などに関するアナリストや企業家との座談会で、「内需拡大に向けて新たな成長点を絶えず形成していくべきだ」と指摘した。

  また、行き過ぎた競争の抑制に向けて努力すべきだとの考えを重ねて示し、産業の発展を損ねる価格競争を抑える政府の取り組みを強調した。さらに、李首相は米国との最近の緊張関係を念頭に、国際情勢の変化を踏まえれば、中国経済は強靱(きょうじん)性を保たなければならないとも述べた。

Key Speakers During The 80th Session Of The United Nations General Assembly

中国の李強首相

Photographer: David Dee Delgado/Bloomberg

  中国が2026-30年の次期5カ年計画の策定を進める中、成長の原動力として消費の役割に注目が集まっている。李氏は6月にも、「製造大国としての強固な基盤の上に、超大型の消費大国へと成長させるよう推進している」と話していた。

  こうした取り組みが重視される背景には、輸出が堅調に推移する一方、通商を巡る米中対立が続く中で、他の貿易相手国との摩擦も招きかねないという懸念がある。

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  中国当局はトランプ米大統領の返り咲きを受けて、政策の軸足を消費に移すことを示唆しており、教育や雇用などの分野で支出を拡大している。世界銀行のデータによれば、中国の家計消費の対国内総生産(GDP)比は世界平均の56%を下回っている。高所得国の約60%にはさらに及ばない状況だ。

原題:China’s Li Renews Call to Boost Consumption Side of Economy(抜粋)