メルセデス・ベンツグループの7-9月期(第3四半期)の中国販売は27%減少し、2016年以来約10年ぶりの低水準となった。中国では高級車需要が引き続き弱く、電気自動車(EV)市場では地元メーカーが主導権を握っている。
中国販売低迷が響き、同社の世界全体の販売台数は12%減少した。米国では17%減。トランプ大統領による関税措置をめぐる不透明感が輸入車需要を抑えた。
メルセデスや他のドイツ高級車メーカーは、中国市場で比亜迪(BYD)や小米(シャオミ)などの企業に押されている。中国メーカーは、豊富な機能を備えながら価格を抑えたEVを投入し、ドイツ勢のシェアを奪っている。BMWやポルシェも世界最大の自動車市場で販売不振に直面。競争の激化が車両価格を押し下げ、利益率を圧迫している。

メルセデス「CLA」
Source: Bloomberg
中国での高級EV需要の低迷は、欧州市場での成長鈍化や米国での関税負担に直面する欧州の自動車メーカーにさらなる打撃を与えている。各社はコスト削減や、内燃機関車・ハイブリッド車への投資回帰などで軌道修正を図っている。
メルセデスの世界全体でのEV販売台数は、「CLA」への旺盛な需要を背景に、前四半期比22%増と堅調。ただ、高価格帯EVの「EQS」と「EQE」は販売が振るわず、同社をさらに高級志向へと導こうとするオラ・ケレニウス最高経営責任者(CEO)の戦略に疑問の声が上がっている。
メルセデスの株価は、フランクフルト市場で一時2.5%下落した。
原題:Mercedes Sales in China Slide 27% as Demand Crisis Deepens (2)
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