トランプ米政権は、連邦政府機関の閉鎖を受けた最初の支出削減の一環として、カリフォルニア州や太平洋岸北西部などに割り当てられていた数十億ドル規模の水素関連プロジェクト資金を打ち切る方針だ。事情に詳しい政権当局者が明らかにした。

  この措置は民主党寄りの複数州のグリーンエネルギー関連プロジェクトを巡る約80億ドル(約1兆1760億円)の資金削減の一部で、ホワイトハウスのボート行政管理予算局(OMB)局長が予告していた。当局者によれば、政権は風力や太陽光など未特定のエネルギープロジェクトへの支出も打ち切る予定という。

  エネルギー省の資金削減は、ホワイトハウスが民主党に政府閉鎖の終結を迫る動きの一環として実施されている。

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  バイデン前政権は以前、クリーンなエネルギー源の開発を促す取り組みの一環として、複数の州にまたがる水素の生産者と消費者の広域ネットワーク「水素ハブ」に最大22億ドルを拠出すると発表していた。

  水素関連資金には、カリフォルニア州の水素ハブ向け12億ドルが計上されていた。このプロジェクトは再生可能エネルギーとバイオマスのみから水素を生産し、公共交通機関や大型トラック輸送、港湾運営の脱炭素化を目指すものだった。当時発表されたプロジェクトのパートナーにはアマゾン・ドット・コムやエアープロダクツ・アンド・ケミカルズが含まれていた。

  資金拠出にはワシントン、オレゴン、モンタナの各州の一部にまたがる計画だった米北西部水素ハブ向け10億ドルも含まれていた。全体では、2023年に七つの水素ハブ向けとして約70億ドルの資金が発表されていた。

原題:US to Cancel Billions for West Coast Hydrogen Hubs Amid Shutdown(抜粋)