安藤 剛=日経 xTECH/日経コンストラクション
2025.09.30
出典:日経クロステック、2025年5月12日
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

東京都が基本方針案で示した日本橋川沿い再開発のイメージ(出所:東京都)
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東京都は日本橋(東京・中央)と交差する首都高速道路の地下化を機に、同橋が架かる日本橋川全長4.8km沿いを官民で再開発する。沿川全域を歩行者ネットワークとし、道路や護岸などインフラと民間の建築物の一体的な再開発を目指す。都は基本方針案を公開し、2025年5月25日まで意見を募集している。
基本方針案は都が設置した「日本橋川の賑(にぎ)わい創出に向けた検討会」(座長:岸井隆幸・日本大学名誉教授)が取りまとめた。座長をはじめとする学識者と千代田区、中央区を含む行政関係者、首都高速道路会社が検討会を構成する。
日本橋川と沿川に位置する4つのゾーン

(出所:東京都)
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日本橋川はJR水道橋駅付近で神田川から分流して都心を流れ、東京地下鉄(東京メトロ)茅場町駅付近で隅田川に合流する。都は沿川をゾーン1「水道橋・神保町など」、同2「大手町・神田など」、同3「日本橋・人形町など」、同4「茅場町など」の4つに分け、日本橋を含むゾーン2と3を先行整備区間に位置付けて再開発を進める。
鎌倉橋(東京・千代田)から見た日本橋川と首都高都心環状線の高架橋。「水辺空間再生」の先行整備区間に含まれるエリアだ。2025年5月に撮影(写真:日経クロステック)
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日本橋川の周囲は、首都高都心環状線などの高架橋が、隅田川との合流点付近を除くとほぼ全ての上空を通る上、護岸に近接し川に背を向けて立つ建物も多い。都は基本方針案で日本橋川沿川について、「薄暗い印象を与え、人が近づきにくい水辺空間になっている」と指摘する。首都高が40年度に日本橋付近など一部の高架橋を撤去する計画に対応して官民で再開発を進め、40年代に水辺空間の再生を目指す。
日本橋川沿い再開発(水辺空間の再生)の4つの方向性

(出所:東京都)
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都は沿川の再開発で次の4つの方向性を打ち出した。日本橋川の水質改善などの「きれいに」、沿川における歩行者ネットワーク形成などの「つなぐ」、橋詰め広場を中心に人々が集まる拠点を整備したり高架橋をライトアップしたりする「集う」、水面や水辺で官民連携による技術開発や新事業を目指す「うみだす」――。
首都高が地下化するのは都心環状線のうち日本橋上空とその前後、計約1.8kmの区間だけなので、この区間以外では高架橋の存続を前提とする。
4つの方向性に基づき、官民連携で土木・建築のインフラ整備に取り組む。担い手として、検討会に参加している都、千代田区と中央区、首都高の他、沿川で開発などを進める民間事業者を想定している。
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