米労働統計局(BLS)を管轄する労働省は29日、政府機関が閉鎖された場合、BLSは全ての業務を中断し、データ収集も停止すると明らかにした。これにより、10月3日の9月雇用統計を含め、予定されているデータの公表は延期される。
重要指標では、雇用統計の後に消費者物価指数(CPI)が予定されている。その他、小売売上高や住宅着工件数の公表にも影響が出る恐れがある。
トランプ大統領の政策による米経済への影響が不透明な中、雇用、インフレ、支出に関する指標の重要性は増している。公表が遅れれば、連邦準備制度理事会(FRB)が来月の会合で追加利下げを決めるかどうかといった重要な政策判断に支障をきたす恐れがある。
EYパルテノンのチーフエコノミスト、グレゴリー・ダコ氏は「霧の中を目隠しで飛んでいるような状況は望ましくない」と述べた。
BLSは2013年の政府閉鎖時に、雇用統計とCPIの公表を延期せざるを得なかった。18-19年の閉鎖では、事前に確保されていた予算により、BLSは主要な統計を予定通り公表することができた。
FRBは次回、10月28-29日に会合を予定しているが、最新の政府統計がなければ、追加利下げを正当化するのは一段と難しくなると、サンタンデールUSキャピタル・マーケッツの米国担当チーフエコノミスト、スティーブン・スタンリー氏は指摘する。一部のFRB当局者はすでに利下げに慎重な姿勢を示しており、より多くのデータを見極めたいとの立場だ。
「民間のデータもあり、FRB当局者が関係先に聞き取りを行えば、ある程度の状況把握は可能だが、通常依拠している大局的な統計がなければ、判断は一段と難しくなる」とスタンリー氏は述べた。

原題:‘Foggy’ US Economy Will Get Murkier Without Key Data in Shutdown(抜粋)
