米連邦準備制度理事会(FRB)のボウマン副議長(銀行監督担当)は、労働市場が弱含む中で、政策担当者は対応が後手に回る恐れがあり、金利引き下げに向けて断固とした行動が必要だとの考えを示した。

  連邦公開市場委員会(FOMC)は今後数カ月に一段と速いペースで利下げを迫れる可能性があるとも警告した。

Federal Reserve Board Meeting

ボウマン副議長(銀行監督担当)

Photographer: Al Drago/Bloomberg

  「労働市場の悪化が数カ月続いていることを踏まえ、労働市場の活力低下や脆弱(ぜいじゃく)性の兆候に対応するため、委員会は断固かつ先手を打った行動を取るべき時だ」と述べた。発言はケンタッキー銀行協会の年次会議で行う講演原稿に基づく。

  「私の見解では、雇用統計の年次ベンチマーク改定の速報値を含め、最近のデータは労働市場の悪化に対応する上で、すでに後手に回っている深刻なリスクがあることを示している」とボウマン氏。その上で「こうした状況が続けば、今後はより速いペースで、より大幅な政策調整を余儀なくされることを懸念している」と述べた。

  一方、関税がインフレに与える影響について「小さく、短期間にとどまる」との確信を強めていると述べた。

  また直近の経済指標を過度に重視することは政策決定プロセスを妨げかねないとも述べた。

  「データ次第を厳格に解釈すれば、本質的に後ろ向きであり、対応が常に後手に回り、将来に過剰な修正を強いられることになる」と指摘。「最新データを過度に重視するのではなく、先を見据えた能動的なアプローチと、今後の経済の展開を反映する予測に焦点を移すべきだと考えている」と続けた。

原題:Fed’s Bowman Says FOMC Needs to Act Decisively to Support Jobs(抜粋)