
欧州連合(EU)欧州委員会は対ロシア制裁の第19弾の一環として、ロシア産LNG(液化天然ガス)の禁輸を1年前倒しし、2027年1月1日までに実施することを提案する。ロシアのLNG運搬船、スペインのバルセロナ港で2022年撮影(2025年 ロイター/Nacho Doce/File Photo)
[ブリュッセル 19日 ロイター] – 欧州連合(EU)欧州委員会は対ロシア制裁の第19弾の一環として、ロシア産LNG(液化天然ガス)の禁輸を1年前倒しし、2027年1月1日までに実施することを提案する。EU筋が19日明らかにした。
欧州委は同日中に制裁案を公表する予定だ。新たな規制は「影の船団」と呼ばれる密輸目的のタンカー群、暗号資産(仮想通貨)、ロシアおよび中央アジアの銀行、中国の製油所、さらにロシアが軍事転用可能な物資を輸入するために利用している関税の抜け穴とされる経済特区などにも、より大きな打撃を与える見通しだ。
欧州委のフォンデアライエン委員長は「ロシアの軍需経済は化石燃料からの収益により支えられている。これらの収益を断ち切りたい」と強調。「われわれは欧州市場へのロシア産LNG輸入を禁止する。今こそ輸入を断つ時だ」とした上で、中国を含む第三国の製油所や石油取引業者、石油化学会社を制裁の標的にすると述べた。
EUの外相に当たるカラス外交安全保障上級代表はXへの投稿で、「ロシア産LNG輸入の段階的廃止を加速し、27年1月1日までに完了させる」ことが目標だと述べた。
関係筋によると、フォンデアライエン委員長が16日にトランプ米大統領と電話会談をした後、ロシア産LNG禁輸の前倒しが「優先事項」になったという。
EUはこれまで、28年1月1日までに段階的に禁輸を実施することを提案していた。しかし、トランプ氏はEUに対しロシアからのエネルギー輸入をより早く停止するよう繰り返し求めている。
ロシアのペスコフ大統領報道官は17日、EUがロシア産エネルギーやコモディティー(商品)の段階的輸入廃止を加速する計画について、ロシアに影響はなく、それによりロシアの方針が変わることはないとの見解を示している。 もっと見る
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