公開日時 2025年09月17日 05:00更新日時 2025年09月17日 11:59
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日本で初めて記録されたハゼの仲間「クガニウミタケハゼ」(沖縄美ら海水族館提供)
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武井 悠
【本部】本部町の沖縄美ら海水族館(佐藤圭一館長)は16日、沖縄本島周辺の水深約100メートルの調査で、ハゼの仲間(学名・プレウロシキア・アンナンダレイ)が日本で初めて見つかり、和名を「クガニウミタケハゼ」と命名したと発表した。
同館は本島近海で8月に採集された4個体を「深海の小さな生き物」コーナーで展示している。同館によると、生きたままの採集は世界で初めて。
クガニウミタケハゼは全長2~3センチで、ホヤの仲間に共生する。黄色い体色が特徴で、和名は「黄金」のウチナーグチ「クガニ」にちなんだ。同館によると、インド洋から西太平洋の熱帯域に広く分布しているが、比較的深い海に生息しているため、生態はほとんど知られていなかった。
同館は同種とホヤを一緒の水槽で展示している。研究に関わった沖縄美ら島財団動物研究室の花原望さんは「ハゼがホヤのどこにどのようについているか、自然に近い状態を見てほしい」と話し、産卵などの生態解明にも意欲を示した。
調査は2019~24年、小型の無人潜水艇(ROV)を使って実施した。体の色素やうろこのつき方などを調べた結果、国内初記録の種と分かり、学術誌に報告した。
