アルゼンチン予算案、財政均衡に重点 選挙控え社会保障は増額

アルゼンチンのミレイ大統領は15日、2026年度予算案を発表した。フランスのニースで6月に撮影されたミレイ大統領(2025年 ロイター/Manon Cruz)

[ブエノスアイレス 15日 ロイター] – アルゼンチンのミレイ大統領は15日、2026年度予算案を発表した。医療、教育、年金の予算を厚くする一方で、経済政策の要である財政均衡を保証すると述べた。

「財政均衡以外に道はない」とミレイ氏は述べた。

予算案には「財政安定のルール」が盛り込まれるとし、支出が予測を上回った場合は予算を調整して均衡を維持すると説明し、来年は財政黒字、「最悪のシナリオ」で財政均衡になるとの見込みを示した。

予算の85%を教育、医療、年金に充てる。インフレ率に加え、医療に17%、教育に8%、年金に5%の増額が含まれる。

「常に言ってきたように、政府の優先順位が人的資本であることを意味する」とミレイ氏は述べた。

予算案によると、財政収支は国内総生産(GDP)比1.5%の黒字、債務支払い後で同0.3%の黒字を見込む。

26年の成長率を5%前後と予想。25年は5.4%だった。

貿易収支は57億5100万ドルの赤字、想定為替レートは1米ドル=1423ペソ。インフレ率は、今年末の24.5%(見込み)から26年末に10.1%に減速すると予想した。

ミレイ政権は、発足前に3桁だったインフレ率を大幅に引き下げることに成功したが、汚職スキャンダルや、障害者や年金受給者に対する緊縮政策が影響し人気が低迷。首都ブエノスアイレスでは定期的に抗議デモが起きている。

10月の中間選挙を控えて今月実施されたブエノスアイレス州の議会選挙では野党が伸長しミレイ氏が率いる政党連合「自由前進」は敗北した。

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