9月6〜7日、バレーボール男子日本代表は世界選手権(世界バレー)に向けてイタリア代表と壮行試合を行う。悪夢の逆転負けから1年、パリ五輪準々決勝で敗れた因縁の相手にどんな戦いを見せるのか。そして12日から始まる世界選手権で、再び対戦する可能性はあるのか――。日本代表主将・石川祐希の同僚でもある長身セッター、イタリア代表主将シモーネ・ジャンネッリ(29歳)が激闘を振り返った【NumberWeb特別インタビュー全2回の前編/後編に続く】
バレーボール男子準々決勝、イタリア対日本。グループ予選での苦戦が嘘のように日本は試合開始から攻守が噛み合い、25-20、25-23と瞬く間に2セットを先取した。予選ラウンドを全体1位で通過し絶好調にあった強豪国イタリアを相手に第3セットも24点目を取り、1976年モントリオール大会以来の五輪セミファイナル進出はほぼ手中にあった。
だが、勝ったのはイタリアだった。絶体絶命の窮地を凌ぎきり、タイブレークの末に日本を下すと準決勝へ勝ち進んだ。
2024年8月5日、パリ南アリーナで起きた奇跡の大逆転劇。ゲームの分水嶺は、21-24の死の淵から同点に追いついた主将シモーネ・ジャンネッリの攻めの連続サーブにあった。
イタリアが誇る稀代の天才セッターは、くるんとした眼(まなこ)を数秒間、宙に泳がせた。
