メキシコ政府は来月提出する2026年度予算案の一環として、中国からの輸入品に対する関税を引き上げる方針を固めた。安価な輸入品から国内企業を守るとともに、トランプ米大統領が長らく求めてきた要請に応える狙いもある。

メキシコのシェインバウム大統領
Photographer: Alejandro Cegarra/Bloomberg
事情に詳しい3人の関係者によれば、対象は自動車や繊維、プラスチックなどの輸入品で、中国の補助金によって価格競争力を持つ製品から国内メーカーを保護することが目的という。さらに、他のアジア諸国からの輸入品でも関税が引き上げられる見通しだと、関係者の1人が語った。
ただ、具体的な税率は今のところ不明で、計画は変更の可能性もあるという。メキシコのシェインバウム政権による歳入案の草案は、9月8日までに議会に提出される予定。
大統領府と経済省はコメントを控えている。財務省も取材要請にすぐには応じなかった。
トランプ政権は今年初め以降、米国と同様に対中関税を引き上げるようメキシコ当局に求めてきた。米国が最大の貿易相手国であるメキシコに対し、安価な中国製品の流入を食い止めるよう圧力をかけている背景には、これら製品がメキシコに入った後、米国に流れ込んでいるというトランプ氏の主張がある。
トランプ氏は先月、シェインバウム大統領との電話会談後、通商交渉の時間をさらに確保するためとして、対メキシコ関税引き上げを猶予した。
関連記事:トランプ氏、対メキシコ関税引き上げを90日間猶予-交渉継続へ (1)
原題:Mexico Set to Raise Tariffs on Imports From China After US Push(抜粋)
(5段落目以降を追加して更新します)
