夏の全国高校野球、大会12日目の第1試合で、沖縄尚学高校は宮城の仙台育英高校に延長11回タイブレークの末、5対3で勝ち、ベストエイトに進出しました。

1回、沖縄尚学のエース末吉良丞投手は、ツーアウト二塁からヒットを許し先制点を奪われます。

しかし直後の2回、沖縄尚学はツーアウト一塁で宮城泰成選手が変化球をうまく捉えてライト前に運びます。

相手が後ろにそらす間に一塁ランナーがかえり、すかさず追いつきました。

さらに3回、ツーアウト三塁として比嘉大登選手がツーベースヒットを打ち、逆転します。

続く5回、末吉投手はヒットと連続のデッドボールで満塁のピンチを招くと、先制点をあげた仙台育英の4番、川尻結大選手にまたもタイムリーヒットを打たれ再びリードを許します。

それでも沖縄尚学は7回、キャプテンの眞喜志拓斗選手のタイムリーヒットで同点に追いつき、試合は延長タイブレークに入りました。

延長11回、1点を挙げてなおも二塁の場面で宜野座恵夢選手がタイムリースリーベースヒットを放ちました。

沖縄尚学が5対3で勝ち、甲子園、春夏通算30勝の節目の勝利で、ベストエイト進出を決めました。

【比嘉監督は】
沖縄尚学高校の比嘉公也監督は169球で11回を投げきった末吉良丞投手の投球を振り返り、「末吉の我慢というひとことに尽きるかなと思う。3巡目以降に左バッターに内のストレートを使って最後に的を絞らせなかった。ナイスピッチングだった」と話していました。

勝ち越した11回の攻撃については、「4番からだったので送っても仕方ないと思い、打ってほしいという思いだったが、相手のミスもあってこちらにツキがあったのかなと思う」と振り返り、5番に打順を上げて追加点となるタイムリースリーベースヒットを打った宜野座恵夢選手については、「状態がよかったので打順を上げましたが、最後はナイスバッティングでした」と褒めていました。

【末吉投手は】
延長11回を169球で投げきった2年生エース、末吉良丞投手は、「1、2回戦であまり使ってこなかった左バッターのインコースが刺さっていたなと思います。これまで外を多めに使っていましたが、あまりデータがないうちのまっすぐをしっかり使うというのをバッテリー間で相談していました」と振り返っていました。

勝ち越した直後の11回の投球については、「味方が点を取ってくれたので、自分が崩れてはならない、自分がここで抑えて終わらせるという気持ちで投げていました」と話しました。

バッテリーを組むキャッチャーで、11回に追加点となるタイムリーを打った3年生の宜野座恵夢選手については、「宜野座さんのリードのおかげでこういうピッチングができたと思っているので、リードにしっかり応えられるピッチングができてよかったと思います。頼りになる先輩なので、チャンスの場面で1本出てくれるとは思っていました」と誇らしげに話していました。

【宜野座選手は】
宜野座恵夢選手は末吉良丞投手とのバッテリーについて、「末吉はずっと投げていて勝ちたいという気持ちは誰よりもあった。末吉をしっかりリードすることが比嘉先生から任されたことなので、それができたことがよかった」と振り返っていました。

延長11回の追加点となるレフトオーバーのタイムリースリーベースヒットについては、「打席に入る前に『割り切っていけ』という指示があったので、コース、球種を絞らずに打った結果、芯で捉えて外野をオーバーすることができたのでよかったです」と話していました。