ドイツの欧州経済研究センター(ZEW)の12日の発表によると、同国経済に対する投資家の信頼感を表す8月の期待指数は34.7と、前月の52.7から急落した。高コストな欧州連合(EU)と米国との貿易協定が背景にある。
ブルームバーグがまとめたアナリストの平均予想は39.5だった。現況判断指数も後退した。

欧州最大の経済大国ドイツは、トランプ米大統領がEUからのほぼすべての輸入品に対し15%の関税を課したことで、2年にわたる景気後退から早期回復のめどが立たず、苦境に立たされている。貿易摩擦は、国内政治をさらに不安定にしており、メルツ首相への支持率は低下している。
ZEWのバンバッハ所長は発表で「金融市場の専門家らは、発表されたEUと米国の貿易協定に失望している」と述べた。4-6月期のドイツ経済の低迷も、信頼感を押し下げた要因だという。
バンバッハ氏によると、化学、製薬業界の見通しが特に悪化しており、機械工学、金属、自動車分野も「大きな打撃を受けている」という。
メルツ氏は、多くのドイツ国民から「危機下で国家を導く能力に欠ける」と見なされ、数多くの難題に直面している。大手製造業が業績見通しを引き下げたことで、ドイツ経済は今年もマイナス成長となる可能性が高まっている。特に自動車メーカーは、電気自動車(EV)の需要低迷、中国市場での販売不振、トランプ関税への対応に苦しみ、悲観的な見方を強めている。
原題:German Investor Confidence Sinks as Costs of Trade Deal Hit Home(抜粋)
